第19回 日本抗加齢医学会総会の紹介ページです。学会活動コラムを掲載しています。

 

更新日:2019.06.19

第19回 日本抗加齢医学会総会

2019年6月14日〜16日、パシフィコ横浜にて第19回 日本抗加齢医学会総会が開催され、鶴見大学歯学部病理学講座の斎藤一郎先生、中山亮子先生、山崎智恵先生、松本直行先生とサーモセルクリニックの奴久妻智代子による基礎研究について、山崎先生が報告されました。

演題:重炭酸イオンの経皮吸収による血流促進効果の検討

年々参加者が増え、活気あふれる抗加齢医学会ですが、令和元年の抗加齢医学会のタイトルは『異次元アンチエイジングー時空を超えた百寿の世界へ。』

大会ポスターには、腰の曲がらない童顔の伊勢海老を中心にして、抗加齢医学のキーワードである細胞内器官や分子、研究のための手法などが散りばめられ、江戸時代の打掛の文様をもとに未来の理想的なエイジングを目指す様子が描写されているようです。


今回、マウスを用いて37度、10分間の温浴実験を行い(体温に等しい37度で処理することで温熱効果を除外)、重炭酸泉の血流促進効果をさら湯と比較したところ、さら湯に比べて重炭酸泉で明らかな血流量の促進と体温上昇を示しました。また、培養細胞を用いた実験では、重炭酸イオンを添加することで、NO(一酸化窒素)合成酵素であるeNOSの産生がより上昇することがわかりました。

重炭酸泉については、5月に開催された日本温泉気候物理医学会で、冷えの解消に効果的であるという報告をしたところでしたが、その機序解明につながる重炭酸イオンの経皮吸収やNO分泌に及ぼす影響について、さらなるデータ収集を進めていく予定です。