第37回 日本自律神経病研究会の紹介ページです。学会活動コラムを掲載しています。

 

更新日:2019.04.9

第37回 日本自律神経病研究会

2019年3月31日、連合会館にて「第37回 日本自律神経病研究会」が開催され、永野医院の永野剛造先生、竹屋陶板浴の磯貝京子社長とサーモセルクリニックの奴久妻智代子が共同で行った臨床研究について、永野先生が報告されました。

演題:陶板浴による白血球分画と体温の変化

茨城県龍ヶ崎市にある竹屋陶板浴は、抗酸化陶板浴の温熱作用を中心に食生活の見直しや運動習慣のきっかけなどを提供する場として注目されています。

今回、陶板浴未経験者10名および陶板浴経験者8名について30~40分間の陶板浴による温熱負荷の前後で血液検査を行ったところ、温熱未経験者ではリンパ球の有意な増加を認めたのに対し、経験者では有意なリンパ球の変化はみられませんでした。

短期のリンパ球の増減には自律神経2系統も関わり、経験者では自律神経が安定していることも一因と思われますが、ある刺激に対して適応状態にあるか否かで反応に差が生じたことは興味深い現象です。

また、別途55名について陶板浴前後の腋窩温を測定したところ、平均値は有意に上昇しましたが、個々の反応をみると薬の服用の如何でその変化に差があることも判明しました。


臨床実験にあたっては母数が多ければ多いほどその評価に信頼性が増すのはもちろんですが、常に個人差は考慮に入れておかなければならず、統計学的には50%に効果があるといわれる治療でも、一個人にとっては効くか効かないか、100か0かであり、最近介護の分野でもいわれるn=1は必要な考え方であることを改めて感じます。