第23回 関東ハイパーサーミア研究会・全身ハイパーサーミア研究会 合同学術研究会の紹介ページです。学会活動コラムを掲載しています。

 

更新日:2019.04.4

第23回 関東ハイパーサーミア研究会・全身ハイパーサーミア研究会 合同学術研究会

2019年3月23日、東京工業大学キャンパスイノベーションセンターにて、第23回 関東ハイパーサーミア研究会・全身ハイパーサーミア研究会 合同学術研究会が開催され、研究開発担当の奴久妻 智代子が参加しました。

温熱治療の増感効果を期待したHIKESHIタンパク標的治療の可能性

基調講演 1では、群馬大学の横堀武彦先生が『温熱治療の増感効果を期待したHIKESHIタンパク標的治療の可能性』と題して、熱ストレス時にHSP70を核に移行させる運搬体分子であるHIKESHIタンパクを阻害すると、胃癌に対する温熱治療の増感効果が期待できるというお話をされました。

温熱ストレスによる抗腫瘍効果に注目した場合には、このようなストレス回避分子の抑制が功を奏する、ということのようです。

ハイパーサーミアを用いた放射線 増感の基礎的、臨床的研究

基調講演 2では、筑波大学の櫻井英幸先生が『ハイパーサーミアを用いた放射線
増感の基礎的、臨床的研究』についてお話しされました。

培養細胞を用いた基礎実験では、低線量率照射の際にカフェインを作用させると細胞死が増加すること、加えてマイルドハイパーサーミアを併用するとその効果がさらに増強されること、さらに臨床では放射線照射や化学療法と反復マイルドハイパーサーミアの併用が、軟部肉腫や子宮頸がん骨転移などの難治性腫瘍の治療にも有用であるということが、そのメカニズムとともによくわかりました。

マイルドハイパーサーミアは、そのタイミングと組み合わせを間違わずに使えば、再発進行腫瘍にとっての地道な対策になり得ることが実感できました。