ウイルス感染症、正しく知って、正しく予防しましょうの紹介ページです。スタッフコラムを掲載しています。

 

更新日:2020.05.1

ウイルス感染症、正しく知って、正しく予防しましょう

世界中に広がった今回の新型ウイルス感染症は、得体のしれない恐怖とともに社会生活にも多大な影響を与えて様々なストレスを生じ、それが自律神経機能や免疫機能を低下させて感染リスクの上昇に繋がりかねない状況にありますが、私たち一人ひとりが正しい知識を共有し現時点で最善な行動を心がけることが、一刻も早い感染症の終息と日常生活の再開には不可欠です。

そこで当院において、現時点で考えられる予防対策を以下に記します。

1.ウイルスの暴露予防

密閉・密集・密接の3密を避け、手洗い・マスク・消毒の励行、公衆トイレ使用の注意など、ウイルスの感染機会を減らしましょう。

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感染者と距離をとっていても(ソーシャルディスタンス)空間が密閉されているとエアロゾル感染が起こる場合があるので、まめに換気を行います。また飲食はウイルスを含む塗抹を増大させるため、会食には注意しましょう。

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マスクを触った手にはウイルスが付着するリスクが高いため、マスクは触らないようにしましょう。

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コロナウイルスは消化管にも感染し、感染後1ヶ月間、便中へウイルスが排出されるという報告もあります。リスクの高い公衆トイレの使用には十分注意しましょう。

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2.免疫機能の維持

日々の生活習慣の中で、栄養・水分摂取・睡眠・入浴を意識しましょう。

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栄養
• 食事を抜くと水分量も低下し、副交感神経も低下してリンパ球数が減るため、食事は毎日3食摂りましょう。食事だけでは十分補えない栄養に関しては、サプリメントを上手に取り入れましょう。

• タンパク質は免疫力の基本です。意識して毎日男性は60g、女性は50gを目安に摂取しましょう。

• ビタミンDは皮膚や粘膜などの一次バリアーである抗菌ペプチドの分泌にも関わり、正常な免疫機能にとって重要な因子です。1日4,000IUが目安です。

• ビタミンAは健全な上皮組織の形成のために必要です。1日4,000~10,000IUが目安です。

• 亜鉛は免疫反応をはじめとする体内の様々な反応に関与します。1日30mg以上を目安に摂りましょう。

• 鉄は感染細胞の排除にも関与し、性別によりますがレバーを週2回摂ることをお勧めします。これはビタミンAの摂取にもなります。

• ビタミンC は一次バリアーの土台である結合組織の構造維持に必要なビタミンであり、強力な抗酸化物質でもあります。1日2,000~3,000mgが目安ですが、下痢症状があれば適宜減らします。

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水分摂取
• 水分は体組成の多くを占め、粘膜を健康的に保つためにも十分な水分摂取が必要です。

• 1日1.5Lを目安に小まめに摂取しましょう。

• 手首の血管の膨らみ具合で脱水を予測できます。

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睡眠
免疫向上、睡眠負債解消のため、8時間は寝るようにしましょう。

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入浴
熱すぎない湯温での入浴(全身浴)の継続で、免疫細胞を増やし、活性化を目指します。

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3.ストレス対策

STAY HOMEによるストレスの蓄積を解消しましょう。

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外界で仕事があったからこそ安らぎの場所であったはずのHOMEに、想定を超えて長期にSTAYしなければならないというストレスは、そうと認識できないケースもあるので、積極的に気晴らし方法を見つけ、サイクリングや自宅での取り組みなどを取り入れましょう。これを機に、家族との対話方法や家庭内の役割を話し合い、見直してみるのも手です。

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気持ちが「突っ走らない」ように、ときどき自分の「気持ちのモニタリング」を行いましょう。怒り、悲しみ、不安などに気持ちが「もっていかれる」と、自律神経のバランスが崩れ免疫担当細胞の数や活性が低下します。意識的にお腹をへこませて、ふくらませることで、横隔膜を動かす深呼吸をすると、自律神経のバランスが整いやすくなります。

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家にいる時間が長くなるので、アルコール依存症のリスクが高くなりがちです。ノンアルコール飲料をうまく取り入れてみましょう。

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4.それでも感染してしまった場合の対策

肺炎症状に注意
呼吸苦などの肺炎症状は進行しないと出現しないことがあるので、肺炎症状には注意しましょう。1日で急激に進行するケースもあるので特にハイリスク者は注意が必要です。

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ビタミンCの摂取
サイトカインストームに対して抗酸化物質の摂取はできることの一つです。ビタミンCの要求量が増えますので、1日量として3,000~10,000mgまで増やすことも可能です。多く摂取する場合は、1日何回かに分けて摂取します。また、吸収可能量を超えるビタミンC摂取で便が緩くなることがあり、コロナによる下痢と区別できないケースもありますので、量を減らして様子をみます。脱水には気をつけましょう。
下痢に対しては、プロバイオティクス、プレバイオティクスを摂取し、胃酸分泌抑制剤、下痢止めの使用は控えた方がよいでしょう。

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水素の摂取
急激な重症化を招くサイトカインストームに備えて、水素ガス吸入の可能性が示唆されています。特にハイリスクに該当する方では、感染早期から、抗酸化物質の摂取とともに水素ガス吸入も選択肢の一つになるでしょう。

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持病がある場合
ウイルスはほぼ全身の臓器に感染する可能性があるため、持病のある場合は主治医と連絡を密にしましょう。

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