対象となる患者様(子宮がん)の紹介ページです。子宮がんの基礎知識(原因、分類、症状、検査方法、ステージ、治療方法)や温熱療法の活かし方を掲載しています。

 

子宮がんの患者様

世界中の女性のがんの発症率2位、3位を争う悪性腫瘍(悪性新生物=がん) 子宮頸部の細胞が異常増殖し、体の他の組織や器官に侵入すると発生します。それが悪性である場合、このがんはより深い組織に影響を及ぼし、体の他の部分(転移)、特に肺、肝臓、膀胱、膣および直腸に広がっている可能性があります。
しかし、子宮頸がんは増殖が遅いため、前がん状態を捉えることにより予防、早期発見、治療が可能ながんです。

予防可能ながんの一つです。
子宮頸部の前がん性変化と診断されたほとんどの女性は、20代、30代ですが、子宮頸がんと診断された女性の平均年齢は50代半ばです。前がん性変化が最も頻繁に診断される年齢とがんと診断された年齢の相違は、この疾患の遅い進行と、定期健診(内診、細胞診)、適切な処置が取られれば予防できるということを意味します。

子宮がんになる原因・リスク要因

異性との性行為でHPV感染しますが、約90%は免疫機能で撃退。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかります。HPVには100種類以上あり、そのほとんどは低リスクと考えられ、子宮頸がんを引き起こしません。しかし、いくつかのHPVは、子宮頸部細胞の異常またはがんを引き起こす可能性があります。子宮頸がん症例の約70%以上は、HPV-16とHPV-18という2種類のウイルス(高リスクHPVタイプと呼ばれることが多い)に起因する可能性があります。

HPV感染は、米国で最も一般的な性感染症
HPV感染は、米国で最も一般的な性感染症であると言われています。実際、50歳までには約80%の女性が何らかのタイプのHPVに感染しています。しかし、HPVウイルスに感染した女性の大部分は、子宮頸がんを発症しません。免疫機能が正常に働いていれば、感染はしてもそれ以上増えず、がんを発症することはないのです。HPV感染の90%は2年以内に免疫により撃退されますが、少数の女性が自己免疫機能の低下や遺伝的素因により、高リスクHPVウイルスを撃退できず、「持続的感染」を起こすと考えられています。

HPVの持続的感染が子宮頸がん発症のトリガー
HPVの持続感染を起こした女性は、免疫により感染を撃退した女性よりも子宮頸部細胞異常およびがんを発症するリスクが高く、特にHPV-16とHPV-18のハイリスクタイプは、粘膜細胞の遺伝子を傷つけて正常な子宮頸部細胞を異常ながん細胞に変え、がん抑制遺伝子の働きを封じて異常細胞の分裂増殖を推し進めます。
また、長期にわたって粘膜に感染を続け、まれなケースでは、数年または数十年の後にがんに発展する可能性もあります。

  • ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染
  • 多産
  • 喫煙
  • クラミジア感染
  • 果物、野菜の少ない食事
  • 性行年齢が若い
  • 肥満
  • 遺伝 など

症状

前がん性子宮頸部細胞の変化および子宮頸部の早期がんは、一般に症状を引き起こしません。したがって、子宮頸がんの発症を予防するには、子宮がん検診およびHPV検査による定期的なスクリーニングが役に立ちます。
進行すると、異常出血や不規則な膣出血、性行為中の痛み、膣分泌物の増加がみられます。

他のがんと同様に初期に特別な症状はありません。ステージ(進行度)が進むと下記のような症状が現れます。

  • 月経以外での出血(不正出血)、通常より重く長い月経
  • 血性おりもの増加
  • 性行時の痛み

検査方法

  • 細胞診
  • 組織診
  • コルポスコープ診
  • 画像診断(超音波・CT・MRI)

細胞診は、20歳以上は公費助成があります。

ステージ別の進行状態

0期 がんが子宮頸部上皮内に留まっている最も早期の状態
標準治療方法:手術
Ⅰ期 がんが子宮頸部に留まっている状態
標準治療方法:手術・放射線
Ⅱ期 この段階で、がんは子宮頸部および子宮を超えて成長しましたが、骨盤の壁または膣の下部に広がっていません
標準治療方法:手術・放射線・化学療法(抗がん剤)
Ⅲ期 がんは膣の下部または骨盤の壁に広がっており、尿管を塞いでいる可能性があります
標準治療方法:放射線・化学療法(抗がん剤)・免疫療法
Ⅳ期 これは子宮頸がんの最も進んだ段階、がんは近くの臓器や他の部分に広がっている状態
標準治療方法:化学療法・全身化学療法(抗がん剤)・免疫療法

体温連動型 全身温熱療法の活用方法

0期
  • 何もしないのは不安
  • 家族にがん患者がいて心配
  • 白血球を増やして免疫を上げたい
Ⅰ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫を上げたい・再発を予防したい
Ⅱ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫低下が心配・転移や再発が不安
  • 抗がん剤の副作用がある
Ⅲ期
  • 抗がん剤や放射線の副作用が強い
  • 体力や免疫が低下して、治療が続けられるか不安
  • 遠隔転移が心配
Ⅳ期
  • 抗がん剤が効かなくなってきた
  • 治療の副作用が心配・痛みが強い
  • QOLを向上させたい
0期
  • 免疫機能の賦活
  • HPVの増殖抑制
  • がん抑制遺伝子の正常化
Ⅰ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 再発予防
Ⅱ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 再発予防
Ⅲ期
  • 免疫機能の賦活
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の運搬・作用補完
  • 分子標的治療薬の作用補完
Ⅳ期
  • 免疫機能の賦活
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の作用補完
  • 分子標的治療薬の作用補完
  • 食欲や睡眠の改善
  • 痛みの緩和

温熱療法と食事療法の併用

根本的ながんの治療には生活習慣の改善がなにより重要です。生活習慣の改善は、どんな患者さんでもどの段階からでも始められる治療法の一つです。
「からだをあたためる」ことに加え、「食生活を見直す」ことも、がんに負けない体づくりの一環です。がんの成長には多くの糖分を必要とするため、第一に糖分を控えることが重要です。また、がんはその周囲を酸性に保つことで自身を防御しますが、糖分を使ったエネルギー合成によりがん細胞の中で産生される酸を、細胞外のナトリウムと入れ換えることで排出するため、塩分を控えることも重要です。
糖分や塩分を控えた献立の工夫や、酸性に傾いた体をアルカリ性に保つ工夫を、医師の指導と定期的なチェックで実践して頂くことができます。
食生活の改善は、がんが育ちにくい体をつくるとともに、動脈硬化の予防や改善にもプラスの作用をもたらし、温熱療法時の血流アップを助けるため、結果的に温熱療法の作用を高める効果も期待されます。