対象となる患者様(前立腺がん)の紹介ページです。前立腺がんの基礎知識(原因、分類、症状、検査方法、ステージ、治療方法)や温熱療法の活かし方を掲載しています。

 

前立腺がんの患者様

日本人男性の2014年の罹患率(がんりかんりつ:がんになる率)の推計値によると胃がん、大腸がん、肺がんに次ぐ第4位ですが、アメリカで前立腺がんは男性のがん罹患率が最も高いがんの一つで、がんによる男性死亡の第2位にあげられます。日本でも近年、発症数、死亡数ともに増加しているがんです。

前立腺とは?

前立腺は、男性にしか見られない骨盤内の小器官です。長さ通常約3cm、重さは約30g、膀胱の下、直腸の前に位置しています。前立腺の主な機能は精液の産生を助けることです。精巣によって作られた精子を包み、保護する厚い白色の液体は前立腺で産生されます。

前立腺がんとは?

ほとんどの前立腺がんは、前立腺の腺細胞から生じる腺がんです。
前立腺がんは通常進行が遅いため、一部悪性度が強く進行が速いものもありますが、適切な治療を受ければ長期生存が可能なケースも多くみられます。

前立腺肥大症<BPH>と前立腺がん
50歳を過ぎた男性は、前立腺肥大と呼ばれる良性(非がん性)の細胞増殖により前立腺の肥大がみられるようになります。病巣は器官内部に留まり、外側に広がることはありませんが、前立腺がんは悪性の腫瘍で器官の外側に広がり、他の臓器に転移します。

前立腺がんの症状は初期にはほとんどみられず、同時に存在する前立腺肥大による頻尿、排尿困難、残尿感などの症状がみられます。がんが進行して大きくなると、骨に転移しやすいため、腰痛を起こしたり、血尿がみられることもあります。

前立腺がんになる原因・リスク要因

前立腺がんの原因は不明ですが、ホルモン、遺伝的素因、環境、および食事の要素が関与すると考えられています。

前立腺がんの危険因子としては、以下が報告されています。

年齢

加齢と前立腺がんの発症との間には強い相関があります。前立腺がんの発生率は、男性が高齢化するにつれて着実に増加します。前立腺がんの診断時の年齢のピーク値は70.5歳です。50歳以上の男性は定期的な健診が推奨されています。

民族性

アメリカでは、アフリカ系アメリカ人男性は白人男性よりも前立腺がんを発症する可能性が高いことが知られています。国際的に見ると、スカンジナビア諸国の白人男性の罹患率が最も高く、アジアの男性は最も低い傾向があります。

遺伝的素因

双子の一方が前立腺がんを発症した場合、もう一方の男性は前立腺がんを発症するリスクが非常に高く、兄弟や父親が前立腺がんにかかっていた男性は、他の男性と比較して前立腺がんを発症するリスクが2倍になるという報告もあり、特定の遺伝子が影響すると考えられます。また、男性ホルモン(アンドロゲン)の要因も少なくありません。

症状

初期は、特に症状はありません。
がんが進行し、大きくなると、前立腺肥大の症状であった頻尿、排尿困難、残尿感などの症状が強く現れることがあります。

がんの進行が進むと
骨の痛み、しばしば脊椎(椎骨)、骨盤、または肋骨、大腿骨の近位部の痛み
がんが脊柱に広がって脊髄を圧迫している場合、足の衰弱や尿失禁、便失禁を呈することがあります。

検査方法

  • 血液検査(前立腺特異抗原[PSA])
  • 直腸診
  • 経直腸的前立腺超音波検査
  • 生検(細胞診)
  • 画像診断:CT、MRI、骨シンチグラフィー

ステージ別の進行状態

0期 異常な細胞は存在するが、近くの組織には広がっていない。がんになる可能性があります。
標準治療方法:経過観察
Ⅰ期 がんは、通常、別の医療処置中に前立腺でのみ検出されます。直腸内診時に感じることができな。超音波等の画像検査で見られる。ステージIのがんは、通常、より健康な細胞のように見える細胞で構成され、通常は成長が遅い。
標準治療方法:経過観察・手術・放射線・凍結療法・ホルモン療法
Ⅱ期 がんは前立腺の外に広がっていませんが、通常、細胞はより異常であり、より迅速に増殖する傾向があります。
標準治療方法:手術・放射線・ホルモン療法
Ⅲ期 がんは前立腺の外側の層を越えて近くの組織に広がっています。精嚢にも広がっている可能性があります。リンパ節や遠隔臓器にまで広がっていない。
標準治療方法:放射線・化学療法(抗がん剤)・ホルモン療法・免疫療法
Ⅳ期 がんは、膀胱、直腸、骨、肝臓、肺、またはリンパ節など、身体の他の部分に広がっています。
標準治療方法:放射線・化学療法(抗がん剤)・免疫療法・疼痛緩和

体温連動型 全身温熱療法の活用方法

がんの告知を受けた患者様、再発と診断された患者様、また治療中の患者様から、それぞれのステージに応じて様々な不安やお悩みが寄せられ、治療に対するお問い合わせをいただきます。

0期
  • 何もしないのは不安
  • 家族にがん患者がいて心配
  • 白血球を増やして免疫を上げたい
Ⅰ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫を上げたい・再発を予防したい
Ⅱ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫低下が心配・転移や再発が不安
  • 抗がん剤の副作用がある
Ⅲ期
  • 抗がん剤や放射線の副作用が強い
  • 体力や免疫が低下して、治療が続けられるか不安
  • 遠隔転移が心配
Ⅳ期
  • 抗がん剤が効かなくなってきた
  • 治療の副作用が心配・痛みが強い
  • QOLを向上させたい

体温連動型 全身温熱療法は、全てのステージの患者様の不安やお悩みにお応えし、治療のサポートに努めます。

0期
  • 免疫機能の賦活
  • 諸症状の緩和
  • 毛細血管の血流促進により、前立腺肥大の進行抑制と症状軽減
Ⅰ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 放射線療法の補完
  • 再発予防
Ⅱ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 放射線療法の補完
  • 再発予防
Ⅲ期
  • 免疫機能の賦活
  • ホルモン療法の補完
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の運搬・作用補完
  • 放射線療法の補完
Ⅳ期
  • 免疫機能の賦活
  • ホルモン療法の補完
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の作用補完
  • 放射線療法の補完
  • 食欲や睡眠の改善
  • 痛みの緩和

温熱療法と食事療法の併用

根本的ながんの治療には生活習慣の改善がなにより重要です。生活習慣の改善は、どんな患者さんでもどの段階からでも始められる治療法の一つです。
「からだをあたためる」ことに加え、「食生活を見直す」ことも、がんに負けない体づくりの一環です。がんの成長には多くの糖分を必要とするため、第一に糖分を控えることが重要です。また、がんはその周囲を酸性に保つことで自身を防御しますが、糖分を使ったエネルギー合成によりがん細胞の中で産生される酸を、細胞外のナトリウムと入れ換えることで排出するため、塩分を控えることも重要です。
糖分や塩分を控えた献立の工夫や、酸性に傾いた体をアルカリ性に保つ工夫を、医師の指導と定期的なチェックで実践して頂くことができます。
食生活の改善は、がんが育ちにくい体をつくるとともに、動脈硬化の予防や改善にもプラスの作用をもたらし、温熱療法時の血流アップを助けるため、結果的に温熱療法の作用を高める効果も期待されます。