対象となる患者様(咽頭がん)の紹介ページです。咽頭がんの基礎知識(原因、分類、症状、検査方法、ステージ、治療方法)や温熱療法の活かし方を掲載しています。

 

咽頭がんの患者様

口腔と食道との間に位置する消化器官および呼吸器官の部分で、約11.43cmの円錐筋膜状の管であり、食道と連続しています。上 (鼻) 咽頭,中 (口部) 咽頭,下 (喉頭部) 咽頭の3つに区分される。

咽頭がんとは?

最近の研究で体内細胞数は約37兆2000億個(以前は60兆個)と言われています。その天文学的数の細胞は、常に磨耗または破壊されています。身体は消耗、衰弱している細胞が死んでいく前にその機能を補完するため、その細胞のコピーを産生しようとします。この過程で遺伝子の転写エラーや体内の環境や有害物質のために正常細胞分裂過程において、毎日数万回もの間違いを引き起こしています。これらの間違いの大部分は訂正されますが、間違った遺伝情報で新しい細胞が作られ、時には、細胞の生育能力を阻害するのではなく、新たに作られた細胞が無秩序に増殖することを可能にする間違いがあると、その細胞は正常な細胞増殖を制御するチェックおよびバランスが乱れ、異常分裂を開始し、がん細胞を産生します。これが起こると、がん細胞が増殖し、がん性または悪性腫瘍を発生させる可能性が高くなります。
咽頭がんは、声帯、声帯、および扁桃および口腔咽頭などの他の部分のがんを指します。
咽喉癌は、他の癌と比較して比較的稀である。国立がん研究所は、成人の1.1%が生涯に咽頭がんと診断されると推定しています。成人の推定0.3%は、生涯で喉頭がんと診断されます。

咽頭がんになる原因・リスク要因

咽頭がんの中でも上咽頭がんはまれながんですが、中国や台湾などの東南アジア地区で伝統的に食べられる塩蔵魚によって、リスクが高くなることが確実とされています。特に、乳児期から幼少時代の摂取はリスクの増大につながります。
喫煙、飲酒、熱い飲食物もリスクを高くすることが確実とされています。
また、ホルムアルデヒドの取り扱い作業との関連は、確立したリスク要因です。その他にEBウイルス (Epstein-Barr Virus:エプスタインバールウイルス)やHLAの多型についても関連が指摘されていますが、まだよくわかっていません。
中咽頭・下咽頭がんのリスクは、喫煙と飲酒によって確実に高まります。熱い飲み物や食べ物も、中咽頭がん、下咽頭がんのリスクをほぼ確実に高くします。
中咽頭がんの発症については、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)との関連を示す研究もあります。(出典:がん情報サービス)

症状

上咽頭の主な症状

鼻の症状(鼻づまり、鼻血、鼻水に血が混ざるなど)
耳の症状(耳がつまった感じ、聞こえにくいなど)
脳神経の症状(目が見えにくくなる、二重に見える など)
頸(首)のリンパ節の腫れなど

中咽頭の主な症状

のみ込むときの違和感、のどにしみる感じ、のどの痛み・出血、息が鼻に抜けて言葉がわかりにくくなる、口を開けにくくなる、頸(首)のリンパ節の腫れなど

下咽頭の主な症状

のみ込むときの異物感、のどにしみる感じ、耳の周りの痛み、声がれ、頸(首)のリンパ節の腫れやしこりなど
(出典:がん情報サービス)

検査方法

下咽頭は構造上観察しづらい部位ですが、喉頭鏡という鏡を使ったり、内視鏡を使ったりしてのどの奥をのぞきます。
診断をつけるための検査は大別して2種類あり、がんかどうか決めるための検査と、それががんならばどの程度広がっているのかを知るための検査です。

1)触診

頸(首)の周りを丁寧に触って、リンパ節への転移の有無や、がんが周囲の組織にどの程度浸潤しているかを診断します。

2)視診と生検

がんの治療方針を決めるために、咽頭や喉頭に局所麻酔を行い、咽頭反射と表面の痛みを除去した後、間接喉頭鏡や内視鏡を使ってよく観察し、疑わしい組織の一部を切り取り、顕微鏡でがんかどうかを調べます(病理検査・病理診断)。

間接喉頭鏡検査

喉頭鏡という丸い小さな鏡がついている棒を口の中に入れて、そこに映った喉頭を間接的に観察する方法です。歯科で使う鏡よりも少し大きな鏡を使用します。

3)X線検査、CT検査、MRI検査

がんがどの程度広がっているかを調べるために、X線(レントゲン)やCT、MRIなどの検査で頭頸部および胸部の断層撮影を行います。進行した下咽頭がんは、別の臓器に転移すること(遠隔転移)もしばしばあるため、胸部レントゲンや、転移が疑われる臓器のCTやMRIを行います。

CTはX線を、MRIは磁気を使用します。CTやMRIで造影剤を使用する場合、アレルギーが起こることがあります。過去にアレルギーなどの経験のある人は、医師に申し出てください。

(出典:がん情報サービス)

ステージ別の進行状態

Ⅰ期 がんは2cm以下であり、口腔咽頭外には広がっていない。
標準治療方法:手術・放射線
Ⅱ期 がんは2cmより大きく、4cm以下であり、中咽頭外には広がっていない。
標準治療方法:手術・放射線・化学療法(抗がん剤)
Ⅲ期 この段階では、がんは4cmより大きく、口腔咽頭外には広がっていません。この段階のもう1つの形態は、がんは任意の大きさであり、がんと同じ側の1つのリンパ節にのみ転移するということである。がんを含むリンパ節は3cm以下です
標準治療方法:放射線・化学療法(抗がん剤)・免疫療法
Ⅳ期 ステージIVA
次のいずれかが該当します。
がんは口腔咽頭外の組織に広がっています。これには、声帯、顎、舌の筋肉、または顎の中心筋が含まれます。がんは、まだ6cm以下の1つ以上、近くのリンパ節にまで広がっている可能性があります。
がんは任意の大きさであり、口腔咽頭にのみ存在し、3cm以上6cm以下の1つのリンパ節に、または6cmを超えない1つ以上のリンパ節に拡がっている。
ステージIVB
以下のいずれかが当てはまります。
がんは6cmよりも大きいリンパ節に現れ、口腔咽頭の周囲の他の組織にも広がっている可能性があります。
がんは頚部の動脈を囲み、顎や頭骨の骨、顎の側の筋肉、または鼻の後ろの喉の上部に広がっています。がんは近くのリンパ節に広がっている可能性があります。
ステージIVC
ステージIVCでは、がんは身体の他の部分に広がっています。腫瘍は任意の大きさであり得、リンパ節に拡がっている可能性がある。
標準治療方法:化学療法(抗がん剤)・免疫療法

体温連動型 全身温熱療法の活用方法

がんの告知を受けた患者様、再発と診断された患者様、また治療中の患者様から、それぞれのステージに応じて様々な不安やお悩みが寄せられ、治療に対するお問い合わせをいただきます。

0期
  • 何もしないのは不安
  • 家族にがん患者がいて心配
  • 白血球を増やして免疫を上げたい
Ⅰ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫を上げたい・再発を予防したい
Ⅱ期
  • 手術前に体力をつけたい・傷の治りを早くしたい
  • 免疫低下が心配・転移や再発が不安
  • 抗がん剤の副作用がある
Ⅲ期
  • 抗がん剤や放射線の副作用が強い
  • 体力や免疫が低下して、治療が続けられるか不安
  • 遠隔転移が心配
Ⅳ期
  • 抗がん剤が効かなくなってきた
  • 治療の副作用が心配・痛みが強い
  • QOLを向上させたい

体温連動型 全身温熱療法は、全てのステージの患者様の不安やお悩みにお応えし、治療のサポートに努めます。

Ⅰ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 再発予防
Ⅱ期
  • 免疫機能の賦活
  • 手術後の感染を予防し、創傷治癒を早める
  • 再発予防
  • 痛みの緩和
Ⅲ期
  • 免疫機能の賦活
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の運搬・作用補完
  • 分子標的治療薬の作用補完
  • 痛みの緩和
Ⅳ期
  • 免疫機能の賦活
  • 抗がん剤副作用軽減
  • 抗がん剤の作用補完
  • 分子標的治療薬の作用補完
  • 食欲や睡眠の改善
  • 痛みの緩和

温熱療法と食事療法の併用

根本的ながんの治療には生活習慣の改善がなにより重要です。生活習慣の改善は、どんな患者さんでもどの段階からでも始められる治療法の一つです。
「からだをあたためる」ことに加え、「食生活を見直す」ことも、がんに負けない体づくりの一環です。がんの成長には多くの糖分を必要とするため、第一に糖分を控えることが重要です。また、がんはその周囲を酸性に保つことで自身を防御しますが、糖分を使ったエネルギー合成によりがん細胞の中で産生される酸を、細胞外のナトリウムと入れ換えることで排出するため、塩分を控えることも重要です。
糖分や塩分を控えた献立の工夫や、酸性に傾いた体をアルカリ性に保つ工夫を、医師の指導と定期的なチェックで実践して頂くことができます。
食生活の改善は、がんが育ちにくい体をつくるとともに、動脈硬化の予防や改善にもプラスの作用をもたらし、温熱療法時の血流アップを助けるため、結果的に温熱療法の作用を高める効果も期待されます。