日本ハイパーサーミア学会 第34回大会の紹介ページです。学会活動コラムを掲載しています。

 

更新日:2017.09.25

日本ハイパーサーミア学会 第34回大会

2017年9月15~16日、台風18号が近づく中、京都テルサにて日本ハイパーサーミア学会 第34回大会が開催され、研究開発担当の奴久妻 智代子が参加しました。

「進行がん」を「慢性疾患」に

がん治療において標準的に行われる手術、化学療法、放射線療法、さらに免疫療法に温熱療法を併用することで、個々の治療単独の場合に比べて奏効率や臨床的有効率を有意に上げることができるという報告が数多く発表されました。特に、低用量化学療法併用ハイパーサーミアを実施したケースでは、免疫抑制に関与するリンパ球上のPD-1の発現が高い患者で治療後その発現が低下し、免疫抑制状態が解除されて予後の改善に寄与する、という報告が目を引きました。

また、体温上昇とともに発現するヒートショックプロテイン(HSPs)に関しては、がん細胞内に発現するHSPsをターゲットにした阻害薬を使ったがん治療が研究される一方で、がん細胞に対するキラーT細胞やNK細胞の特異的な活性化にはHSPsの存在が不可欠であること、温熱療法と免疫療法の併用が非常に効果的であることを実験的に証明した報告も注目され、改めて温熱療法の意義を認識した学会となりました。