うつ病治療に「全身温熱療法」は有効の紹介ページです。斎藤院長コラムを掲載しています。

 

更新日:2017.11.24

うつ病治療に「全身温熱療法」は有効

サーモセルクリニック院長の斎藤糧三です。

2016年5月12日から14日までアトランタ(USA)で開催された生物精神医学会(Biological Psychiatry Society)の年次総会で「全身温熱療法」が6週間経過後もうつ病症状を緩和する可能性があるとの発表が行なわれました。

研究グループは、中程度うつ病障害の基準に合致(17項目のハミルトンうつ病評価尺度スコアが16以上)した以外、身体的に健康な29名の患者(18〜65歳)を抽出、向精神薬を投与をせず、ウィスコンシン大学に拠点を置く医療センターにて全身温熱療法グループと偽治療グループと分け、6週間無作為化二重盲検試験を実施、治療開始1週間後、研究者は各参加者のうつ症状を再検査し、さらに追加検査を2週間ごとに6週間、臨床試験を実施しました。

その結果、研究者らは、患者の60%が治療に反応し、40%がうつ病の寛解の基準に合致することを見出しました。全身温熱療法を実施した患者クループは、1週間後にうつ病治療のスコアが平均して5.67ポイント上昇、その後、治療6週間で、うつ病スコアが4.83ポイント改善しました。

ウィスコンシン大学マディソン校のチャールズ・レゾン博士は、「うつ病の症状軽減効果が6週間後でも、まだ残っていたことに驚いた。」と発表しました。

ボランティアからの自己報告は、うつ病の症状がわずかに緩和されたことを示し、参加者は全身温熱治療の副作用は軽度であると報告しました。

【参照文献】
Janssen CW、Lowry CA、Mehl MR、et al。うつ病の治療のための全身温熱療法:無作為臨床試験 JAMA精神医学。
2016年5月12日にオンラインで公開された。
doi:10.1001 / jamapsychiatry.2016.1031。