長寿遺伝子を特定?!の紹介ページです。斎藤院長コラムを掲載しています。

 

更新日:2017.07.12

長寿遺伝子を特定?!

サーモセルクリニック院長の斎藤糧三です。

東京都健康長寿医療センターや慶応大学チームが発見した、100歳を超えるような長寿(百寿者)に関係する遺伝子の特徴が発表されました。
1千人近い長寿の人の遺伝子情報を集め一般の人と比べたところ、長寿の人は、がんや骨に関する遺伝子に特徴があり、今後の研究で長寿になる仕組みの解明に繋がる可能性を示唆、この研究が進めば創薬などの開発にも役立ちそうです。
人が長生きできるかは、適度な運動や食事栄養といった生活習慣の要因が大きいですが、生まれつきの遺伝子(DNA)による影響も2~3割はあると言われています。

研究チームは、95歳以上の503人(大部分は100歳以上)と79歳以下の4312人の血液などから遺伝子情報を得て、個人ごとにDNAの塩基が異なる約24万か所を網羅的に解析しました。
確認のため、中国人(内447人が95歳以上)でも同様に調べ、すると、これまで指摘されていた「ApoE」(注1)という遺伝子に加え、新たに「CLEC3B」という、がんの転移や骨の形成にかかわる遺伝子に特徴が見つかりました。
この遺伝子「CLEC3B」の特定部分のアデニン(A)塩基が、グアニン(G)塩基に置き換わっている日本人の割合が、一般人は19%なのに対し、長寿の人達では26%。この「CLEC3B」遺伝子は、「テトラネクチン」というタンパク質を作るのに関係し、塩基の違いがタンパク質の働きに表れ、がんの転移を抑えたり、骨を作るのに関係している可能性があるとのことで、この研究が進めばがん予防や老化のメカニズム解明など長寿への可能性が広がりそうです。
出典:(朝日新聞6/5の記事より一部抜粋)


注1:「ApoE遺伝子」(アポリポタンパク質E遺伝子)とは?
日本における認知症の過半数を占めるとされているのが、アルツハイマー型認知症です。そのアルツハイマー型認知症は「アミロイドベータペプチド」という老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることが原因の一つといわれています。この「アミロイドベータペプチド」の蓄積に大きく関わっているとされているのが、「ApoE遺伝子」のタイプです。